東京農業大学第三高等学校/東京農業大学第三高等学校附属中学校

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個を尊重した多彩な学び

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第2学期 始業式 校長訓話

2019年9月4日

 皆さん、おはようございます。40日余りにわたった夏期休業期間が終わり、生徒の皆さんの元気な顔を見ることができ、まずはホッとしています。夏期休業中も、講習や行事、部活動や合宿、語学研修や様々な大会・コンクールなどにたくさんの人が参加していました。

 特に、今年から始まったクイーンズランド州での語学研修に、高校1年生の13名が参加しましたが、大きな成果をあげてくれました。というのは、先週私がオーストラリアに行って、クイーンズランド州の教育省を訪れた際、「農大三高の生徒たちは、礼儀正しくエクセレントだ」、「受入校のMurrumba Secondary High Schoolから、ぜひ来年も農大三高の生徒に来てほしいと言われている」などと、教育省の担当の方からお褒めの言葉をいただきました。研修に参加した皆さんの主体的、積極的な行動が高く評価されたわけですので、ぜひ今後につなげていってほしいと思います。

また、家族と旅行したり友達と出かけたり、自分の趣味や好きなことに没頭したりして、楽しい時間を過ごした人も多かったと思います。一方で、1学期の終業式に皆さんにお願いした1学期の振り返りも、各自きちんとやってくれたと信じています。ぜひ、これらのことも、2学期の自分の行動につなげていってください。

さて、7月に生徒の皆さんにやってもらった授業評価アンケートの結果を見せてもらいました。おそらく、私だけでなく先生方も、その結果を見ながら1学期の振り返りをされたのではないかと思います。アンケートには質問項目が10個ありましたが、その中で「この授業を受けて、学力や技能の向上を実感できた」という項目が、学校全体を把握する上で重要だと考えます。

 この質問にイエスと答えた生徒は、かなりの確率でその科目への興味・関心を深めていくとのデータもあります。つまり、伸びている実感を持ち、興味を新たにしていけば、その科目を学び続ける意欲も維持することができるわけです。今回、「学力や技能の向上を実感できた」と肯定的に答えた生徒の割合は、中学・高校の全授業で平均すると約60%でした。この割合を、100%に少しでも近づけることが必要であると感じています。

 もう一つ、この夏に感じたことをお話します。今年は、令和になって初めて迎える8月だったせいかもしれませんが、戦争や原爆に関するニュースや番組、ドラマなどが多かったような気がします。戦後74年が経過しても、元号が変わっても、戦争や原爆といった歴史的事実を決して忘れてはいけないということだと思います。

 数年前に行われたある世論調査で、広島に原爆が投下された日付について聞いたところ、「昭和20(1945)年8月6日」と正しく答えらえた人は全国で30%、長崎に原爆が投下された日付について聞いたところ、「昭和20(1945)年8月9日」と正しく答えらえた人は全国で26%でした。また、8月15日を「終戦記念日」と答えることができた人の割合は54%でした。日本人の7割が原爆の投下された日を間違う、半数が終戦記念日を知らないというのは、ゆゆしきことだ思います。

 高校の1学期の終業式で、18歳選挙権に関連したお話をしましたが、その時皆さんには、今の政治の在り方や社会の在り方について、関心を持って勉強してほしいというお願いをしました。今日は、それに加えて、過去の歴史、特に戦争や原爆をはじめとして近現代の歴史についても正しい知識を身に付けてほしいということをお願いしたいと思います。

 論理的に考えたり人と議論したりするためには、その前提となる知識や教養を身に付けておくことが必要です。知識や教養が無ければ質問することもできません。ぜひ、そのことを皆さんは忘れないでいてください。

 最後になりますが、来週末には浪漫祭が開催されます。夏休み中から準備を進めているところもあると思いますが、ぜひ皆さんのパワーを発揮して、クリエイティブな浪漫祭を創っていってください。期待しています。

 私からの話は以上です。

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